今回は足関節内反捻挫についてです。
足関節内反捻挫はよくある捻挫の一つです。
・病態 原因
〇スポーツ活動中のジャンプの着地時や段差などで足がとられてしまったときなどに多く起こります。
〇最も多く受傷してしまうのが「内反捻挫」といわれるものです。
足先が内側に向くようにひねってしまった状態です。
〇足首の外側にある靭帯が伸ばされたり、切れたりします。
・診断
〇診断は問診や徒手検査や画像所見などをもとに行います。
検査では受傷機転と同様の動作を検者が行い、健足(怪我をしていない足)と比較して関節の動揺性(緩み具合)を診ます。
〇靭帯の損傷程度によって重症度が分類されています。
重症度 1度 : 靭帯が部分的に伸ばされた状態 (軽度)
2度 : 靭帯の一部が切れてしまった状態
3度 : 靭帯が完全に切れてしまった状態 (重度)
・症状
〇安静時痛:じっとしていてもジンジン痛みを感じます。
〇動作時痛:足首を動かしたり、体重がかかったりすると外くるぶしの周りに痛みがあります。
〇腫れ:外くるぶし周辺に腫れを認めます。(時に外くるぶしの剥離骨折を伴うこともありますので、必ず受診してください)
〇圧痛
〇皮下出血:損傷部位からの出血により皮下の色が変わります。
〇熱感
足関節捻挫といっても上記に挙げたもの以外にも受傷機転によって損傷する靭帯等も異なります。
足首の痛みで思い当たることがあるようであればとにかく早めにご来院ください。
当院では少しでも早く回復していただけるよう最善の施術を提案させていただきます。
その一つに、「ヒール付きギプス」というものがあります。
腫れの強い時期には、免荷(荷重をかけない状態:原則松葉杖)が基本ですが、腫れが引いたのちにはギブスにヒール【踵】をつけて松葉
つえなして歩行できるものにします。
これにより、足関節は保護した状態で下肢筋力の低下を最小限に抑えることができ、スポーツをしている方であれば、一日でも早い現場復
帰を果たすことも期待できます。
「軽い捻挫だから大丈夫」と自己判断してしまう方も時々いらっしゃいますが、適切な処置をしないと将来的に問題となることもあります
ので、まずは医療機関や接骨院を受診されますことをお勧めします。