今回は、足関節捻挫に対してヒール付きギプスを施行した症例です。
本症は、足関節捻挫のⅠ度損傷の患者様です。(Ⅰ度損傷とは「靭帯が部分的に伸ばされた状態」を言います。)
※診断は整形外科にてしていただきました。
患者様は近く県大会を控えた学生さんで、ギプスシーネという受け皿状のギプスを数日しても症状の改善みられず、圧痛著明で、負荷もかけられませんでした。(足が着けない)
試合までの間、免荷(足が着けない)だと筋力や機能の低下なども考えられ、競技復帰に時間がかかってしまう恐れがあったため、踵が着けるタイプのヒール付きギプスを施行しまし
た。
その結果、10日後にギプス除去した際には圧痛消失、歩行可能となり、競技への復帰も受傷から徐々にではありますが2週間ほどでできることとなりました。
大会では、見事県予選を勝ち抜き、全国大会の切符を獲得されました!
外傷に対して様々な選択肢があり、その患者様のADLやスポーツ歴などを考慮した最もベストな固定方法を提案することも我々の役目であります。