初回は、乳幼児期に多い「肘内障」についてご紹介します。
【病態】肘の輪状靭帯という輪っか状の靭帯から橈骨頭という骨が逸脱した状態をいいます。
【原因・症状】子どもの手を勢いよく引っ張ったりすると発症します。
または、腕が体の下敷きになった状態で寝ていても発症することがあります。
その際、急に激しく泣いたりして、腕はダラ~と下にさげ、手のひらが後ろに向いた状態で
肘を曲げようとしません。
発症しやすいのが乳幼児ということで主訴がわかりにくかったり、外見上ほとんど腫れも
認めないためどこが痛いのかハッキリしないまま受診されることもあります。
【予後】施術は短時間で済みます。
その後は三角筋固定をする場合もありますが、たいていは何事もなかったように肘を動かい仕出し
ますので、心配はありません。
場合によっては、再発することもありますので注意は必要です。
しかし、靭帯と骨が発達する学童期(7歳頃)には発症しにくくなります。
【注意すること】乳幼児期の子供の骨はまだ未発達で無茶をすると簡単に外れることがあります。
①お子様の手首を掴んで勢いよく引っ張るのはやめましょう!
②必ず、手を繋いであげてください。そうすると発症しにくくなります。
上記のような症状がみられましたら、慌てずに当院までご連絡ください。