今回は五十肩の「原因や症状」などについてお話しさせていただきます。
【原因】発症までの経過は未だ明確なものはありませんが、まずあげられるのが
①加齢や血液循環障害などにより肩関節周囲の組織の炎症が起きます。
②肩を酷使したり、逆に使わなかったり、また姿勢が悪く肩に負担がかかるようになり発生することも考えられています。
【好発年齢】40~60歳 女性に多い : 女性に多い原因として、男性に比べて基礎代謝が低いことや育児や介護などの悩み事で
睡眠不足となり肩甲骨周囲の組織や胸郭が固くなることも挙げられます。
【症状】五十肩の症状はその経過によって変わってきます。
急性期(一ヵ月目くらい~): 安静時痛、夜間痛、運動時痛、運動制限などで、痛みの箇所がはっきりしていることが多いです。
夜間痛により目が覚めることもあります。
移行期(2、三ヵ月目~) : 夜間痛はやや軽減。
痛みの箇所もぼんやりしてきます。人によっては腕が痛いと感じることもあります。
運動制限は、前と横に挙げる角度が50度~90度くらいになります。
拘縮期(6ヵ月頃~) : 安静時痛、夜間痛、運動時痛の軽減。
この時期の特徴は「凍結肩(frozen shoulder)」と言って肩関節が固まったようになります。
特に日常生活動作(ADL)に制限をきたします。
①整髪動作や更衣動作がつらい。できない。
②高いところもののが取れない。などなど。
終息期(10ヵ月頃~) : この頃になると、運動時痛などの痛みはほぼなくなってきます。
唯一、手を後ろに持っていく動作が残っていることが多いです。